砂金掘り放浪記
日高山脈を目指す この山脈そのものが金塊みたいなものだ 愛犬タローを連れてはるばる
札幌から来たが 浦河あたりでもう車はいやだと逃げ出してしまった
しかたがないので 今回はこのあたりで掘ることにする 幸いに海岸が近いので まず浜金を
試してみることにする 浜金とは川から流れ出た砂金が海岸に寄せられた 極めて細かい
砂金である この場合ネコはムシロを使う 川口の緩やかな流れの所にムシロを沈めておき
そこへ金を含んだ砂を何度も流して ムシロに金を沈ませる 後にムシロを乾燥し燃やす
灰を集めて揺り板で採取する 有る程度採取できれば そこへ流れ込む川にも砂金がある
ことの証明にもなる そんなことをしなくても 砂金掘りは川の砂利を見れば どの程度あるか
は簡単に推測はできるが 浜金はかなりあったが それと電気石(トルマリン)らしきものが
見つかった 川原の砂利を見ると産出しても不思議はないが あいにく地質図を持って
いなかったので それ以上踏み込めなかった このあたりには蛇紋岩の露頭が見えるので
白金も期待できる しかし白金だけを目的とするなら 夕張川の支流の白金川が一番だろう
12月12日
浦河周辺の川は どの川でもある程度は採れる しかし川が小さいのと流れが急な為
なかなか 思うように寄せ場(砂金の集まっている所)が見つけられない このような場合は
砂金はあきらめて 金塊にする 金塊と言っても小指の先ほどのものを見つけられれば
大成功である さっそく アメリカ直輸入の金属探知機を取り出す この探知機は半年ほど前
に取り寄せたばかりである なかなかうまくいかない 川の下流で反応があった場合は
ほとんど生活用金属であり 上流の場合は空き缶かワイヤーが多い
参考までに 今日に至るまでこの探知機で金塊を探し出した事実はありません
唯一役に立ったのは 積雪の中に落としたカギを探り当てた時のみです なさけない
ただ 川の名前は忘れましたが 静内川を遡っていくと 大きく二股に分かれているところ
があります この股にあたる部分に石英粗面岩の露頭があります
この露頭から極めて強い金属反応が出ました 気にはなっているのですが 未だに調査
してはおりません 興味のある方はご自由にどうぞ 12月17日
ここで寄せ場の見つけ方を一つ伝授 まず川の砂利の大きさを見ます いわゆる砂 砂利
の下には砂金は有りません できるだけ大きな岩の下に砂金は眠っています
大水が出た時のことを考えてみましょう 川底が削れるくらいの大水が出た場合
砂 砂利 岩 砂金すべて流されます そして少し流れがおさまると まず砂金が沈みます
続いて岩 砂利 砂と続きます つまり大きな岩の下に砂金はあります だから
砂金掘りは大変なのです 上の大きな岩を取り除き 下の岩盤まで掘り下げなければ
なりません そこで手を抜いた方法を一つ これまたアメリカ製ですが 砂金掘り機という
ものがあります ホースだけを岩盤まで差込み 水中ポンプで吸い上げて自動選別する
というものです ホースの吸い込み口を時々移動してやるだけで あとはコーヒーでも
飲みながら 待っているだけですので楽と言えば楽ですが 辻さんには極めて不評でした
こんなもので砂金が掘れる訳がない 日本の川には合わないと
実際にはかなり採れたんですけどね 12月25日